バレンタイン前後に、ブラウニーを焼いた。
はじめは、チョコレートのレシピ。
次に、ココアで「濃厚」レシピ。
チョコレートの方は文字通りチョコとバターを湯煎で溶かし、卵、小麦粉を加え焼く。
ココアの方は、バターと砂糖を擦り混ぜた中に、卵、沢山のココアと小麦粉を入れるレシピ。


湯煎にかけるのは、ガトーショコラでやっている。
卵の泡立てに、ハンドミキサーを使えば、よりふわっとなるから、取り出して、いい生地が出来た。

天板に流し入れ、炒った胡桃を上からかけたところで、様子が違うことに気付く。
混ぜ込むのだった。

まるで、石垣の様なブラウニーが焼き上がり、



カットすると、少しはお菓子らしくなった。


ココアで「濃厚」ブラウニーレシピ。
ブラックココアなるものを買っていた。
それなりの値段だった。
ガトーショコラに加えるつもりだったのか。時々、分不相応な買い物をする。

ほどほどのチョコと、良質なココアと。
どちらがおいしいか。

バターは、予熱中の天火の上でマヨネーズ状に柔らかくなり、砂糖を擦り混ぜ、卵を加えた。
ここまでうまくいったので、ハンドミキサーではなく、泡立て機でやり通すことにした。

暖かい日だったのでエアコンは切っていた。
天火の予熱から外し、どんどん混ぜてく生地は温度が下がり、急激に締まってきて、

いつかのココアの絞り出しクッキーを思い出していた。

前の部屋は、台所が玄関だったので、牛乳ポストや新聞受けから、隙間風が入り、換気が大事とそのままにしていた。
鉄のドア一枚では、外気とほとんど変わらず、お菓子教室で習ったばかりの絞り出しクッキーは、どんどん生地が冷え、絞り出し袋に入れる頃には固体となり、手で温めてもちっとも搾り出ず。
残念なドロップクッキーとなった。

あの失敗が、再び。

何とかココアと小麦粉を加え胡桃も忘れず、固まりの生地を天板に放ち、あとは熱で伸びてくれと拝んだ。

天火の火が伸ばしてくれたし膨らんで焼けた。

ブラックココアのブラウニーは、イカ墨の塊となり、粒々でかろうじてお菓子の体をなしている。

翌日に味見したら、濃くておいしかった。柔らかさには欠ける。



そんなブラウニーを誰に渡したのか。

いつも声をかけてくれる郵便配達員のお兄さん。
母の主治医の看護師さん方。
向かいの家の、引っ越し当時から何かと気遣ってくれるおじさん。
「おばチョコ」と表し、有名店のガトーショコラを届けてくれた年上の友人。(私の留守中に、ほぼ母のお腹の中へ)
犬の散歩がてら、寄ってくれた友達。
これからお世話になるであろう母のディサービスの職員さん。

あとは明日の編み物クラブにて。

イカ墨ブラウニーに、珈琲は合わせません。
紅茶にします。
苦味ばしって仕方ないでしょ。

母のご馳走は、ピザである。
新聞を片付けたテーブルの上に、宅配ピザのチラシを乗せている。

「ピザが食べたいの?」と聞くと、「作って」と言う。
今夜はピザにしようと約束する。

母の望みは、すぐ叶えるのが一番早く手が打てることを学んだ。
散歩、寝る、ご飯。
自分のタイミングより、母の時間で動いた方が、喧嘩をしなくて済むし、後の仕事がしっかりできる。

明日の編み物クラブのおやつに、ブラウニーを仕込んだ後、ピザ生地を捏ねると、手が重くなった。

夕方、母が何か食べたいと言うのを、もうすぐだからと、ピザを焼いた。

トマトソースはケチャップで代用。
スライスした玉葱とエノキをしこたま乗せた。
塩麹に漬けたササミと、チーズ。

母の主治医によると、タンパク質と脂質を多く取るべし。炭水化物、糖分は少なめ。
少なめの方は出来てないが、とにかくタンパク質と脂質を多めにしたら、いつでも食べたい母のお腹も落ち着くのではないか。
私が寂しい思いをさせてるのか、母はいつもお腹を空かせている。

さてピザ。

うちの天火オーブンは優秀だが、乗せるガス台に安全装置が働くので、いけない。
ここに越す時に、母の使い慣れたガス台にしたのだ。
勝手に火力が下がり、そもそも天火オーブンに反応がよくないので、強火で焼けない。

待って待って、ようやく焼けた。

魚焼きグリルでも焼いてみた。
こっちの方が早く焼ける。
ピザ生地だけを片側焼いてひっくり返し具をのせた。

宅配ピザのチラシを見ながら、二人で小さめのピザを3枚食べた。
母は、満足したらしい。
「またやって」と言う。

私は「仕事の時間が取られるからね」と答えていた。
かといって宅配ピザを頼むほどの甲斐性はない。
生地さて捏ねれば、あとは楽しいばかり。
また作るよ。
確か前回のピザは、ふた月前だった気がする。





ちくわ、こんにゃく、ゴボ天、ジャガイモ。
広告をちぎった裏紙のメモが、鏡台の上に転がっていた。

おでんの具を買った。
明日は朝からおでんを仕込もう。
お昼は簡単に済まし、編み物クラブが終わったら、すぐに食べられるよ。
ゆで卵も入れようね。




追記
お昼の簡単ご飯は、生わかめがあったので、茹でた素麺と炒めた。
油揚げと白葱のスライスも加え、目玉焼きを乗せ、最後にラー油をかけた。
調理に10分とかからず、思い付きの割に、おいしく出来た。


母との鍼治療の帰り道、畑がショベルカーで掘り起こされていた。
その固まりが寄せてあったので、畑に入り、こっそり球根ごと何本か、頂きますね、と持って帰った。

母は黄色が良いといい、私は白が良いと思い、それぞれを何本かずつ。

持っていた折り畳みの買い物袋に入れて、バスに乗った。

茎から下は庭に植えて、花はクチャっとしてたのを思い切って水切りしたら、朝にはこんなに元気になった。
あの香りを振りまいている。

白の方が好きだと思ったけど、黄色もいいではないか。
いっそ黄色だけで統一すればよかったか。
そういえば、シェットランドヤーンの中にも、水仙(daffodil)という糸色があり、それはレモンより濃い黄色だ。
確か、写真の中のシェットランド島でも見られた花だったと思う。

私は水仙には、思い出が残っているけど、これからは、春を連れてきてくれるだろうか。

ここで毎年、亡き社長のことを思うのも良い。

来年の今頃は、うちで水仙が見られますように。

拝啓、お元気ですか?
今日はまたぐっと気温が下がり、こちらも粉雪が散らついています。
ご無沙汰しています。私は元気です。

今日は午後から編み物クラブでした。
クラブのみんなが寒くないように、何かないかと考えました。

母が余り糸で編んだ靴下が、そういえばいくつかありました。
滑り止めに合皮の足裏が貼ってあるんです。
これがあれば、靴下の痛みが少なく長持ちするし、危なくないでしょ。
色とか問わず、とにかくこの時間だけでも凌たら。

今度来られた時、よかったら履いてくださいね。^^




祖母が、母と私に編んでくれた膝掛けもありました。
私が小学生の時からのものです。
アクリルも混ざった毛糸のせいか、虫食いもなく、使えます。
膝掛けが使いたい人に、ないのは寂しいものね。




今日の編み物クラブは、5人。
初めての方も、久しぶりのメンバーも来てくださり、賑やかでした。

「失敗したみたい」
もう分かっちゃったら、編み直すしかないです。
次は、必ず上手くいくから。

気づくと、3人が解いてました。
「これじゃ、ほどくの会だね」と誰かが言って、みんなで笑いました。





ほどいた分を取り戻そうと、彼女がすごい勢いで編んでいます。
そんなに飛ばしちゃ、手が変わっちゃうよ。
いや、彼女はそれをもう何度も編み直しているから、私が言うこともないはずです。
それにしても、と躊躇しながら、うっかり口から、
「殺気立ってるよ」

一番いけないのが出ちゃってました。
我に帰ったように、ケラケラと、いつもはクールな彼女ですから、自分でもおかしく思ったようです。
私は、ごめんと謝りました。
いや、湯気が出そうだったからさ。



明日は、午前と午後と用事が入っており、私は今から机に引っ付いて編みます。
作りたいものは沢山あって、今編んでるのも早く仕上げたい。
次の次を早く見たい。

仕事は大事。 いつも心に口笛を。

またお会いできる日を楽しみにしています。
その時のために、しっかり編みますよ。
昨日でした、HOLY'S編み物クラブ「みせあいっこの新年会」。



みせあいっこ始まるよ〜と、メンバー勢揃いするのを待ってるところです。
この日、初めて会った曜日違いのお二人は、お揃いのマフラーを作りました。



同じ色番号でも、原毛色はその時期で色が変わります。
「こんなに違うんだね」と比べてみます。
編み手が変わると目の詰まり方もそれぞれです。




スカートがぴったり丈のお二人のセーター。柄ものトリコロールとシンプルジンジャーと。
スカートとの色合わせも、素敵です。

トリコロールのセーターは、裾の二目ゴム編みだけは、フェアアイルの技法の二重仕立てゴム編みで編んで、しっかりとした仕上がり。
こんなアレンジも自分で編むからこその良さです。












「はめてみてもいいですか?」
つけ心地は?温かさは?
実際につけてみないとわかりません。
情報交換を思う存分してもらえるのが、みせあいっこの魅力です。

「何号針?」
「2本どり?」
次の作品に大いに役立ちます。




「自分の手袋は、ほとんどないのよね」
誰かに編んだ手袋は、あれもこれもとあるのにね。







オリジナルデザインの、ネックウォーマーとフェアアイルカーディガンのお二人です。





「ここ、どうなってるの?」
あちこちひっくり返して、どうぞどうぞ、見てみてください。
次に作りたいものへのイメージが、湧いてきます。

たまに群れてみるのも楽しいですかね。(笑)

編み物クラブのみんなは元気です。
今は遠くに住む編み物クラブの友達、
帰って来られたらいつでも顔を出してくださいね。
待ってますよーーー!

ミトンのお直しを届けに行きました。
お届け先は、例の古本市の上でした。
受け取ったばかりのお直し代で、心に余裕がありました。
前日見送った幾冊かの前に、この絵本を見つけました。



絵は初山滋さんです。
確か童話画家、武井武雄さんと大正から昭和にかけて、日本の子供達の為にと尽力された方だったと記憶しています。

帰っていそいそと用事を済ませ、読みました。
手に取った時、迷いはなかったので。

いつの世も、市井の人のささやかな日々は、粗末なものを心の碑のように抱えて、激しい雨風の日も仕事に出掛けます。
空が晴れ、藤六に小鳥の声が聞こえてくると、鳥達は一重の着物を着たかわいい女の子たちになりました。
鳥たちの話を聞いた藤六の気持ちを、鳥たちはわかると、歌を歌います。


奥付の上に、この本を出品された古本屋さんのシールが貼ってあって、初山さんの絵と寄り添い馴染んでいました。


蝋梅なんですね。
花弁が透き通ってて気付きました。
初めてまじまじと見つめました。



梅の枝は節くれ立って、さらに赤くないからと勝手な解釈をしていました。
母に、「老梅かと思ってたよ」と言うと、
「えっ、違うの?」と言われました。
この親だから仕方ないか。
団地育ちのせいと思いましたが、そういうことでもないみたいです。

蝋梅の枝は、赤い梅の枝よりすーっとしてて、勝手な解釈も当てはまっていませんでした。

編み物クラブの方が、 「正月花です」とくださいました。



蕾ばかりだったのがふくふくと膨らんで、新しいことを教えてくれました。

もうひとつは、和花の合わせ方。
朱赤に山吹色に、緑。
正直、最初うちには豪華すぎると思いました。
土色の花瓶では渋すぎて、もうひとつの水色の花瓶に生けました。

童話「うりこひめとあまんじゃく」(木下順二作・初山滋絵)のうりこひめの着物が、ちょうどこの正月花と花瓶の水色の入った色合いでした。
黒の掛け衿に、臙脂の帯が合わせてあります。

蝋梅の花が咲いて、柔らかな黄色の分量が増えると、花全体がまとまってきました。




初版1963年、1979年第32刷の絵本が、こんなにきれいなんです。

好きな絵の本って、そんなにないのかもしれません。
お話は、読む時で印象が変わるようです。
それなら、好きな絵で、見つめ続けられるのが一番だと、今の私は思います。
その感覚は、自分だけのもの。
そう思うと、あれとこれと買っておけばよかったと、後悔しました。
大人になって随分経ってるのに、何の役に立つのかわかりません。

いつか、いつか、絵本を作れるような人になりたい。

古本市で、どうしても抱えてしまった一冊です。



シャレオ古本まつり、1月19日まで。



引っ越して冷蔵庫が大きくなり、食材を買い置きできるようになった。

かねてより作りたかったチーズケーキを作ってみた。



1度目。
レモン汁がなくてリンゴ酢で代用。
クリームチーズとサワークリームレシピ。
標高は高く、思ったより良い出来で、気を良くする。



2度目
レシピによくあるサワークリーム派と、生クリーム派。
生クリームに挑戦してみる。
クリームチーズを滑らかにミキサーし、生クリームを合わせ混ぜ続けると、ボールの中が盛り盛りしてきた。
こんなに増えちゃって大丈夫か?

型いっぱい流し入れ、生クリームが膨らんだのだから、これ以上膨らむことはないだろうとタカを括った。
予熱した天火オーブンに入れて、レモン汁の入れ忘れに気付く。
膨らんだ生クリームに気を取られたのだ。

目の前にレモン汁の瓶は用意したものの、大匙1杯だからと小皿で計量しなかったのも敗因だろう。

ケーキ生地は、オーブンの中でぐんぐん膨らみ、型から流れ出てしまった。



クラブの皆さんには、謝りながら食べて頂いた。
お世辞にも「これがおいしい」なんて言ってくださる方も。

3度目
かぼちゃの安売りを手にする。
最高に甘そうなところを、蒸してペーストにし、100gずつパックして冷凍しておいた。冷凍だって!

前は冷凍庫はなかったから、周りの方々を随分安心させたかもしれない。
これで私が、保存食を確保するだろうと。
(今だから言えるが、前は夏に一度はお腹を壊していた。極小の冷蔵だけの冷蔵庫だったので、青菜を入れたらいっぱいで、温度は下がらない。気にしてなかったけど)

お客さんが続くし、かぼちゃのチーズケーキ作ってみた。
かぼちゃの方は、サワークリームレシピは見当たらないので、生クリームにした。
15cmの丸型表記だが、どう考えてもと、22cmの丸型の用意をした。
(母が私が子供の頃に使っていたもの。家族が多かったし、これでお芋のようなクリスマスケーキを焼いてくれた)
案の定、盛り盛りになり、22cmの型で正解だった。




お客さんが続くのは連日ではないので保存方法について調べたら、一切れずつラップに包んで冷凍が効くとのこと。
おかげさまで、後のお客さんが凌げた。

4度目

底のクッキー生地が好きなので、厚目にしたら、し過ぎたようで口が切れそうなチーズケーキを作った。
サワークリームバージョン。
シンプルなチーズケーキにおいては、自分はサワークリーム派と確信する。
危険を自覚できたのは、持参した先で一緒に食べたからだ。
「切れる」と先方は、さすがに言われなかったけれど。

ピスケットを代用する気にならないのは、作れるものを買う気にならないからだ。

おやつを作るのは、贈り物するにしたって、買えば千円札が何枚も飛んでく。
自分で作ったのなら、材料だけはそれなりに、あとは愛嬌で済まされると思っている。

クラブのおやつを作るのも、大人の皆さんに、かっぱえびせんやフルーチェは出せないでしょう。

編み物とおやつ作りの段取りを一日のうちに考える。
天火オーブンも使いたい。

前回、蜂蜜がなかったので、省いたカステラだった。
風邪も治りかけの頃、やっと蜂蜜を手にして、風邪に使わずカステラに使った。

水飴や蜂蜜を入れるとしっとりとするんだ。
蜂蜜大さじ一杯を豆乳とともに湯煎で柔らかく用意した。

今度は淡々と、ペーパーの準備をした。
大きめの型にペーパーを敷くのは、小さいのより難しい。
継ぎ足さなくちゃならないし、
プロ仕様の大きなのじゃなく、巻かれてるペーパーなのだ。
素人には超えられないいくつかのハードルがある。

後の分量は、前回同様。
しかし今回は蜂蜜入りなので、焼く温度を低めに設定してみた。

全卵で泡立てた生地は、型の7分めまできていた。

低すぎた。温度。火が小さすぎた。
うちのガス台に置く天火オーブンは、予熱はおろか下がる一方、
随分経った途中から温度を少し上げ、2倍の時間で焼いた。
膨らんでいた生地は、球場になった。
焼き上がり、2日置いてみた。
味見。
外野席は香ばしく、内野席からアリーナはしっとり。

明後日の編み物クラブは、カステラ日和のはずだ。
ふんわりならば。

こうして1mmも進ませても積ませてももらえぬ日があることも、四十になって知るのだ。
うまくいった試しなどない3度目へと突入しよう。

さて、クラブでお出しした。
切り分けられた形状に、
「なんですか?これ」「おもしろい味」のとのこと。
「カステラです」と私が言うと、
「ああ〜〜」と、下がり気味の声が返ってきた。
カステラとは、似ても似つかなかったのでだろう。
膨らんで萎んで、しっとりしてて柔らかい。
おばあちゃんの胸のよう。

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