その日は、材料の買い出しに西に自転車を走らせた。
買い出し自体に、時間はかからない。
どうしても観たい映画に行けそうだった。


「馬を放つ」

キルギスの伝説を今も、ある理由から信じ続ける男と、誰にも知られてない秘密。
人間が私欲を増やすことを覚えてから、失われたものの大きさに、今更ながら唖然とする。

映画が終わっても、しばらく立ち上がれなかった。
人はまともだと生きてけないのか。
純粋って言葉は、もはや口にするのも憚れる。
馬に乗り飛ぶように走る男の姿に魅せられた。
男の翼は捥がれてしまった。

憑かれるような映画がある。


おはようございます。
お久しぶりです。
前回の編み直しについて。
昨年末、お渡しした男性物のカーディガン。
試着して頂くと袖丈が10cmも長く、 着丈も想定より長くなってました。
着丈はまだしも、袖はあまりにひどいので、冬が終わったら編み直させてくださいとお願いしてました。

70才のお祝いカーディガン。
肩幅、着丈、袖丈、バスト、お腹周り、襟、袖の開き、
打ち合わせの時には、今まで通り測ってました。
でも仕上がってみると、袖丈、着丈が長くなってしまってたのです。

原因はお年故の、体型がいわゆるメンズのM、L、LLサイズに当てはまらないことに私が気づけなかったからです。

お腹周りはあっても胸板、肩周りは痩せておられます。腕も細い。
生地を裁って仕立てる上着なら、肩の幅、カーブに合わせてカットし、微妙なダーツを計算して、伸び留めを付け縫い合わし、美しいカーブが作られるでしょう。

ニットは、型崩れないようしっかり編んでいるものの、体に柔らかく沿うのが良いところです。
その良い面が仇となり、全て袖丈に流れてしまいました。
着丈が長くなったのも、肩や胸のことがあるでしょう。
袖丈を仕立てのように測ってたのも違ってました。
肘を少し曲げて袖丈を測るのは、ニットには必要ないということ。
袖幅も、太過ぎました。

袖下減目の計算をし直し、袖自体を編み変えました。

再度お渡し、着て頂くと、袖全体がすっきりして、若くなられた様にさえ見えました。
サイズが合ってるって大事です。

これは、自分の失敗を忘れないためなのか、忘れるはずもないけれど、
今日になって、ちゃんと記しておこうと、
この気持ちは、自分でも何なんだろうと思いながら書いてます。



昨日で、袖のお直しを仕上げた。

昨年末にお渡ししたネイビーブルーのジャケットのようなカーディガン、
こ試着頂くと袖丈が長く、冬が終わったらお直しする約束をしていたのだ。

理由はいろいろある。
敗因というか、自分が見落としていた既存のセンチメートルだけではわからなかったことが。







これは、ケーブル状の縄編みのピッチ段数を間違えて、縦にそこだけ解いて直してるとこ。
早く仕事を終えたいために気が急くので、こんな凡ミスまでやっちゃうんだ。
かなり長くケーブルを直した。





袖丈は10cm縮まり、袖幅も7cm狭くした。
メンズ物の肩から袖についての課題は続く。



今日は、母が靴下の筒、まっすぐのところを編んで、(この靴下は上から編みます)
踵から先を編んでいる。
母にオーダーが来たんだ。

手直しもあったけど、全部一人で編むより助かった。





昨日お渡ししたメンズカーディガンの、
仕様について。



pabble 波に洗われた丸石の色を選ばれました。
今回は、この色に導かれたパターン選びとなりました。




サドルショルダーで、肩周りは動きやすく。

袖口、裾のリブは、変わりゴム編み。



クラッシックなアランセーターによく見られるパターンです。

縦口ポケット。



昨日のご試着で、すっと手を入れておられたので、うれしかったです。




メンズカーディガン仕上がり、
お渡ししました。
早速ご試着いただきましたよ。
カジュアルにもフォーマルにも着たいとのこと。
襟元にネクタイも似合いそうだし、
もちろんデニムやチノパンにも。
ツィードのハンチング、オックスフォードシャツ、

メンズのコーディネートの妄想が膨らみます。
長くお付き合いくださいませ。

今日の編み物クラブにて。

クラブの方の作品、途中経過。
見本のような編み地です。



編み地には、心の状態が写ると思うんです。

子供さんが小さな時に、赤ちゃんニットを編まれた以来で、 ご自分のセーターは、初めてだそうです。
彼女は、もし全体の大きさがうまくいってなければほどけばいい、練習になると思っておられたそうです。
今日は、肩下がりの作り方をやってみました。
優しいセーターになりそうです。

模様編みには、シェットランドヤーン2本どりです。
仕事の能率アップに毛糸箱は必須アイテム。
牛乳パックがちょうどいいんです。




昨日のおやつ。



巻けなかったロールケーキ。
生地が分厚くなっちゃったからなぁ。
何年も前、パン教室hachi labo にて、習いました。









おまえはどこからきたの?

パンジーの中にケシのような花が、今朝の台所の窓に向かっていた。
茎を辿ってみても、
そんなことってあるのかしら。
花の水を変えなきゃと手に取ると、ちゃんと茎は別れており、春菊のような葉と繋がっていた。

母の花は投げ入れで、庭から取ってきてはどんどん入れる。
もういっぱいだから、取らなくていいじゃないか
私が言うと、たくさん咲いてるからと言い、
それなら、土の上で咲かせててあげようよ。
そういうい考え方もあるか、とその時は言う。
そして日に何度も、かわいいねぇ、と花に声をかける。

ペンペン草よりも小さなこぼれ種がポロポロするのも摘んでいる。
種を集めるのは私。

母の投げ入れで、珍しいものを見た気がした。

昨夜、母と映画「おじいちゃん、死んじゃったって」を観に行く。
ちょうど初日で、森ガキ侑大監督の舞台挨拶もあるとのこと。

昼ご飯で、母と口喧嘩した。
私は否定も肯定もしなかっただけだけど、母はがっかりして昼寝してしまった。
私は、家から出て一人になりたかったけど、仕事が山なので離れる訳にもいかない。

夕方から一人で映画を観に行ってもいいかと、昼寝から起きた母に言うと、察したように行っておいでと言う。
本当は一緒に行きたいのに。

逡巡して、一緒に行くことにする。
その頃になると空気も少し和らぎ、 そのまま仕事をしたくもなったが、家族の映画だし、行くことにした。

おじいちゃんが亡くなり、疎遠だった家族が葬式が無事終えられるまでは、幸せな家族を演じようと、四苦八苦する様子が滑稽。
誰もが欠けててうまくいってない。
主人公よっちゃんの言う「ゲロの味」を感じ続けながも生き続けなくちゃならない。
罪悪感が拭えないよっちゃん。
残されたボケちゃってるおばあちゃんが、施設に預けられる件り、母はどんな気持ちで観てたんだろう。
主題歌「SAYONARA ITSUKA」Yogee New Wavesは、今好きなバンド。最高。


うちに帰って、母が「いい映画を観た、ありがとう」と言う。
本当は、誰もが欠けても失くしててもなくて、その人そのまんまでいいのだと、自分にオッケーを出せればいいだけなのかも。

森ガキ監督は広島出身だそうで、CMディレクター、初監督作品。
行く行くは広島で映画を撮りたいとも。

今日は編み物クラブ。
トイレに昨日持ち帰ったチラシを貼ってみた。




「おじいちゃん、死んじゃったって」公式サイト

横川シネマで、5月14日まで。

GW後半。明日は衣替えしなくちゃ、の方もいらっしゃると思います。
昨年に引き続き、ウール類の洗濯方法について、細かく記したブログのリンクを貼っておきますね。

石鹸で洗ったウールはふわふわになりますよ。
取り込んだ後は、かならずお日さまの熱を逃がして、仕舞いましょ。





何年も前に買った、baby lama のストールの風合いもそのままです。


今日も編み物クラブ、楽しくできました。
本日のテーマは、別糸。
これを使えば、作りたいものへの可能性が広がります。
手袋、靴下、帽子など、決まった作り方に縛られず、自由な形に変えられますよ。



お茶の後。
今日のおやつは久々、スコーンを焼きました。
頂き物のトルコ産、大きなレーズンがありました。
雨の日のオーブン仕事は、落ち着きます。

いつもお付き合い、ありがとうございます。

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